RAGTAG Online

 

良いモノはより長く愛用してほしい。

そのためには日ごろにお手入れが重要です。

 

長年培ったRAGTAGのリペア技術や知識をみなさまにお伝えしたく

この『お手入れ How to』を始めました!

 

毎日できる小さなお手入れから、

道具と知識を用いたお手入れまで、

お気に入りのアイテムを大切にするための情報を発信していきます!

 

記念すべき第1回は、「シューケア ~スムースレザーシューズ編~」

実はRAGTAGには、シューズのリペア・クリーニング専門の

職人スタッフがいるということをご存知でしたでしょうか。

 

今回は、10年以上RAGTAGで靴と向き合ってきたベテラン古川から

レザーシューズのお手入れ方法を紹介いたします。

古川 <ヴィンテージデニムも好きです

 

まずは「何を用意すればいいのか」というところからご紹介します!

 

○用意するもの

・ブラシ(馬毛、豚毛)

→なぜ二種類?

 「後の工程で出てきますが、用途がそれぞれ違っています。

  毛の柔らかい馬毛は、ほこりなどの表面の汚れを払うために、

  少し硬さのある豚毛は、クリームを馴染ませるために必要なのです。」

 

・ペネトレイトブラシ

→これって必要?

「保湿用のクリームをのせる際に使うのですが、

 指やちぎったTシャツで代用もできます。

 ただそれだと、クリームの水分が指や布に持っていかれてしまうので、

 できればこういったブラシを使うことをおすすめします。」

 

・ステインリムーバー

「汚れや古いクリームを落とすものです」

 

・ポリッシングコットン

「ステインリムーバーをつけて汚れや古いクリームを拭き取る際に使います。

 Tシャツ等の切れ端でもOKです。」

 

・グローブクロス

「仕上げに磨く際に使います。

 こちらも、Tシャツの切れ端やストッキングでも代用可能です。」

 

・シュークリーム

「保湿やツヤ出しのために使用します」

 

→無色のものと色のあるもの、どちらがいいの?

「無色のものは保湿とツヤ出しができますが、

 靴に合った色のクリームは、さらにキズを隠したり、くすんだ色を補うこともできます。

 なので、キズはあまりなく表面が乾燥してきた程度のものや、少し珍しい色の靴には無色のクリームを。

 そうでないものには色のあるクリームを選んでいただけたらよいと思います。」

 

これで道具は以上です。様々な道具が出てきましたね…!

 

「ここで少しハードルを感じるかもしれませんが、

 どれも低価格で揃えられますし、そうすぐに消耗するものでもありません。

 代用品でもOKなものもありますので、できる範囲で揃えていただけたら。

 

 人の肌のお手入れにも、化粧水や乳液、洗顔料などでケアしていくように、

 レザー製品の手入れもできるだけ道具をそろえてあげることで、より良いケアがしてあげられます。

 シューズがきれいになっていく楽しさを感じてもらえたら、

 きっと、もっとケアグッズを揃えてみたくなるはずです!」

 

ではここからは、肝心のお手入れの方法について説明していきます。

 

STEP:1 ほこりや汚れをとる

表面のほこりや汚れを、馬毛ブラシを使って払うように落とします。

ソールとの間の溝の部分は丁寧に。

シューレースが付いている場合は、タンのほこりを取るためにも外しておきましょう。

またお持ちであればシューキーパーを入れましょう。

履きジワを伸ばすことで、シワに溜まったほこりも取りやすくなり、

また↑のように持つことで手が汚れにくくなりますよ。

 

STEP:2 表面の汚れを落とし、古いクリームを取り除く

ポリッシングコットンやTシャツの切れ端に、ステインリムーバーを軽く染み込ませます。

全体を優しくなでるように拭いていきます。

このとき革によってはシミになりやすいものもあるので、

目立ちにくいところから始めると失敗しにくいです。

↑のようにどんどんとクロスが汚れていくので、

クロスのきれいな部分と入れ替えつつ、汚れの程度によってこの作業を繰り返していき、

靴の表面がくすんだら汚れやクリームが落ちた印なのでOKです。

 

また、靴の内側の汚れもこのステインリムーバーで同じように落とすことができるので、

気になる方はそちらもきれいにしちゃいましょう。

 

STEP:3 クリームを塗って保湿、ツヤ出し

 

先ほどの作業は“洗顔”のようなもの。

そうすると肌が乾燥してしまうので、次は保湿です。

ペネトレイトブラシにクリームを米粒2~3粒分ほどとり、全体に伸ばします。

Point:クリームをつけすぎるとべたついてしまい、結局落とすことになるので注意!

 

STEP:4 ブラッシング

 

クリームが乾燥しないうちに豚毛ブラシで全体をブラッシングします。

余分なクリームを取りつつ馴染ませていくと、

どんどんとツヤが出てくる様子を楽しめるはずです!

ブラシ全体を使って、「シャッシャッ」と大きくスライドさせましょう。

アッパー部分だけでなく、サイドやかかとなどもお忘れなく。

 

STEP:5 仕上げ

グローブクロス(ストッキングやTシャツでも代用可能)を使って、

ブラッシングで取りきれなかった余分なクリームを馴染ませながら、さらに磨きをかけて仕上げます。

 

これでお手入れ完了!

左:磨いた後 / 右:磨く前

 

ツヤの出方が違うのがお分かりでしょうか。

 

こうしてピカピカになった靴を見ると、

「やってよかった」「きれいな方がかっこいい」

と思っていただけるかと思います。

また、お手入れの後はすぐに履いて大丈夫なので、

晴れていればさっそくお出かけしちゃいたくなりますよ。

 

今回ご紹介したきちんとしたお手入れのほかに、普段からできることもあります。

 

1. 履いて帰ったら、軽くブラシで汚れやほこりを落とす

 

2. 中に新聞紙やシューツリーをつめて履きジワを伸ばす&防湿・防臭

 

3. なるべく毎日は履かない。 「1日履いたら2日休ませる」ことで長持ち

 

こういった普段からの靴への気づかいと、

「ちょっとツヤがなくなってきたな」と思ったときのお手入れで、

お気に入りの靴を長くお使いいただけます。

 

ぜひお試しください!